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第7回読書会 るる編
2014-07-02 (水) | 編集 |
つぶやき岩の秘密 新田次郎

初めて読む作家の本です。そしてたぶん裏書を読んでも手に取らなかっただろうと思われる本でした。今回そもそもこの本を読むことになったのは、先に読書会で読んだ藤原ていの「流れる星は生きている」があまりにもインパクトが強くて読書会での評判もよく、読書会とは別に、二冊目の「旅路」を読み、文中に直木賞を受賞したけれども、急死したと書いてあったのが「ん?」と私の意識にひかかったのでした。更に息子藤原正彦の「国家の品格」と数冊、正彦夫人である藤原美子の「夫の悪夢」を読んで、こういう人達の夫であり、父であった人の本は是非読まねばならないという気持ちになったのでした。ましてや直木賞を受賞した作家であり、「八甲田山死の彷徨」の作者であれば尚更です。

結果から言えばちょっと残念という感じがしますが、山岳小説の巨人が残したたった一編だけの少年小説ということで、主人公紫郎の正直さや素直さ、そしてひたむきさ、またそれを助けたい大人の誠実さが今は遠い昔のように感じられました。文中にあった紫郎の担任の先生、そしてその弟が大変好ましく、接する相手の性別、年齢、生い立ちに関係なく、いつでも相手に誠心誠意であるのが自分もそうでありたいと思わされました。

さて、海底で金塊を見つけた紫郎。私だったら何とか全部持ち帰り、家のあそこを修理したい、ここを増築したい、いやできる事ならば全部新しくしたいと思ってしまったのは今の私だからでしょうか。紫郎と同じ年代ならどうだったでしょうか。はっきり言って自分ひとりの胸に隠すにはあまりにも秘密が大きすぎて、誰かに言わずにいられないであろう自分をちょっと恥ずかしく思ったりしてしまいました。
 
この本は読んでいる年代と育った時代背景によってかなり感じ方が違うのではないかと思いました。新田次郎の他の作品を是非読みたいとも思いました。

磯野家の謎  東京サザエさん学会編

あまりにも有名になってしまった長谷川町子のサザエさん。そしてあまりにも面白いので最初から最後までクスクス笑いから、大笑いまで楽しく読みました。本を読んで泣くという事はありますが、笑う、それも大笑いという事はなかなかないので大変貴重な本という感じがします。サザエさんとますおさんはどうやって知り合ったのか、年齢はいくつなのか、なみへいの仕事はなんなのか、たらちゃんは男の子なのか女の子なのか、兄弟姉妹はいないのか。その辺の謎がすべて明かされてすっきり!!そして今尚づついているサザエさんはパソコンを使い携帯電話まで持っているという。もうこうなると昭和の良き時代のサザエさんではなく、国民的アイドル家族と言う感じです。これからもまだまだ続くサザエさん(そうであってほしいという希望的観測)とたぶん続いていく磯野家の謎的本、楽しみです。最後に一つ。東京サザエさん学会のメンバーの皆さん、よくぞここまで仕上げてくれました。編集段階はさぞかし大変だったことだと思いますが、きっとそこには笑いと涙と苦労を苦労とも思わないサザエさんファンの皆様方がいらしたのでしょう。ついそんなことに思いを馳せてしまいました。

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第9回読書会は8月末から9月初めを予定しています。
読書会はブッククラブの会員の本好きな方ならどなたでも参加できます。
参加ご希望の方はブッククラブまでメールにてお問い合わせください。


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