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るるのおすすめ 永井編
2014-07-09 (水) | 編集 |
永井 路子
歴史をさわがせた女たち


「妻が奮い立てば立つほど、夫はうんざりしたらしい。「勝手にしろ。俺は知らないよ」とばかり家を出て、さっさと別居してしまった。と書けば、いかにも簡単なようだが、これは前代未聞の珍事だった。なぜなら、彼ら上流階級では、離婚とか別居とかは、絶対してはならないことだったのだ。が、夫はその体裁の悪いことを、あえてやってのけた。よほど妻に我慢ならなかったのだろう。しかも自分の方から出て行ったのだから、まわりは目を丸くした。妻がマネービル婦人第一号なら、夫は「夫の家出」第一号だ。こうして彼が作った別居先が今残る京都の東山の銀閣寺だ。われわれは夫の家出という「壮挙」によって、素晴らしい文化遺産に恵まれたのである」(本文より)

このような理由で立てられたのか、という一場面もあって面白おかしく歴史の一場面を見ました。もちろんこの夫と妻というのは時の将軍とその夫人ということですよ。歴史は面白い!


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