本のご紹介 村上編

村上春樹
辺境、近境

リュックを担いで一人旅をするなんていうのは、実に久しぶりのことである。学生時代はいつもこういう旅行をしていた。結婚してからも、女房と二人でよくリュックを担いで旅行した。でもある日、女房は僕に宣言した。「もう私も年だし、もうこれ以上こういう旅行は出来ないし、したくない。私はこれからはきちんとしたホテル(シャワーのお湯が出て、ちゃんとトイレの水が流れて、ノミやシラミのいないまともな毛布が敷いてあるホテルのこと)に泊まりたいし、10キロのリュックを背負ってバスの停留所から鉄道駅まであるくのはいやだ」(文中より)。よくぞ言ってくれました。数少ない読みやすい村上春樹の本です。


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