本の中のあれこれ 村山編

村山由佳
星々の舟


「山門の足元から見上げると鼻をすりむきそうなほど急な石段が本堂正面へ向かって真直ぐそそり立っているのが見えるが、その脇にはぐるりと迂回する細い参道の入り口がある。本堂の裏手へと続く緩やかな上り坂だ」

「朝と呼ぶには遅く昼前と呼ぶには少し早いこの時間、あたりに人影はない。鳥の声と葉ずれの音、ほかには、本堂の方角から誰かが落ち葉を掃いているのがかすかに聞こえてくるだけだ」

思わず2度読みをしてしまった日本の美しい風景描写、落ち葉を掃いている音が聞こえてきそうな切ない物語です。

第129回直木賞受賞


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