パースブッククラブ 

日本語活字中毒の皆々様 ようこそ趣味の貸し本屋へ 

第12回読書会 るる編

中村 安希  食べる。

文中のゲロ雑巾と揶揄されるエチオピア料理「インジェラ」を読んでその昔珍しいものを食べたのを思い出しました。有名になってしまったフランス料理のカタツムリエスカルゴ、柔らかい鶏肉のような味の田鶏と書くカエル、牛肉のようだった熊の手。それから材料は珍しくないのですが、調理の仕方が珍しいハンギーという食べ方。ハンギーはヤギ、ヒツジ、子牛の肉をその場で解体して、ぶつ切りにした肉を包み、焼いた石と一緒に土中に埋め6時間蒸し焼きにします。もっともこれはニュージーランドに牧場を持つ友人の従兄弟の家での話です。
でも実はこの本は食べることよりも旅で出会った人達と食べる時間という感じの本です。作者の中村空希は女性でありながらすでにインパラの朝(ぜひ読んでください)のような旅をしている人、人を見極める目が確かで洞察力もあるのでしょう、旅の先々でいろんな人と出会いその人の家に上がり込み、現地の家で食べられているものを食べていきます。そうです実は食べ物だけの記憶よりも実は一緒に食べた人や友達、それらの人たちとの会話が食べる行為には花を添えてくれますよね。「食べる」の中で一つだけ食べたものがありますよ。臭豆腐。書いて字のごとく、豆腐が腐ったような食べ物です。冬の鍋なんかに入れてましたねえ、中国人の母が。これがうまいんです。
さて最後に一つ。外国人が食べられない日本の代表食品を3つ。
納豆(大豆が発酵している、腐る前という感じでしょうか)梅干し(こういうすっぱいものはレモン以外外国にはあまりないですね)そしてイカの塩辛(これだけはうちの旦那様も食べられません)全く、こんなおいしいものはないのにね。

原田 マハ 本日は、お日柄もよく

「本日はお日柄もよく」、といえば結婚式披露宴でのお決まりスピーチ文句。今でもこのようなセリフは使われているのでしょうか。
結婚式といえばその昔まだ日本にいた時の話です。職場の大先輩の結婚式に、私を採用してくれた時の人事部の大先輩と一緒に二人で司会をすることになりました。前半を人事部の先輩が、後半は私が引き受けることになりました。それまでは結婚披露宴などで歌を歌ったり、電報を読んだり、スピーチをしたりということはありましたが、司会の大役は私にとっても初めてでした。後半といえども大役、何かできることはないかと思いめぐらせて「花嫁からご両親にあてた手紙を書いてください」とリクエスト。その当時新郎新婦からそれぞれのご両親へ花束贈呈というのが始まったばかりでしたが、私はこの花束贈呈をするときに花嫁からの手紙を(情感たっぷりに)読みました。すると花嫁衣装を着た先輩が化粧が崩れるのもはばからず大泣きでした。
言葉というのは本当に言霊のことなんだな、と垣間見えた一瞬でした。泣かせるつもりはなかったし、先輩も泣くとは思っていなかったのが後でわかるのですが、その時の心情が一致したのでしょうね。言葉は私たちが思っている以上に不思議な力を持っているようです。
本篇では最後にアメリカへ行ってスピーチ原稿のドラフトを作る仕事を引き受けたことになっています。それは何となくオバマの選挙なんではないかなあと思ったりして、「本日はお日柄もよく」を楽しみました。
[ 2015/08/25 01:17 ] ブッククラブ読書会 | TB(0) | CM(0)
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